200匹の繭が・・・・    BY/けいと



6月にいただいた蚕たちは7月の異常な暑さのせいで、300匹中、40匹ほどしか繭を作れませんでした。
繭を吐けない蚕ほどかわいそうな姿はないと、育ててくれた次女の担任の先生が言ってました。


その話を聞いて群馬の清水さんが、蚕を200匹送ってくれました。その日はちょうど、鎌倉に台風が直撃した日、もっとも雨風の強いお昼ごろ、クールで届いた蚕たちは小さな箱のなかで元気いっぱい。
「送ります」というメールを見たのが届いたあとだったので、箱を開いた時には、ほんとに驚きました。

脱皮を4回くり返して、「熟蚕」と呼ばれる5齢虫になります。
自然染料のまざった飼料を 食べはじめた蚕は、一日でこんな色付きになってしまいます。飼料のやり方で微妙に色の違う蚕が、12種類できることになりますが、それにしても、5齢虫はよく食べます。朝晩2回、200匹に飼料をあげるには1回につき、30分程かかります。ウンチの量が半端じゃなく多いので、その始末が大変。5齢虫になって5,6日で飼料をたべなくなり顔を上にあげて、なんとなくいやいやしてるみたいな顔つきになります。
そうして繭を作れる場所を探して、おしっこをしたあと、糸を吐き出し繭を作っていくんです。

大きかったり、いびつだったり、へこんでるのもあるけれど、
一匹残らず繭になってくれました。きれいでしょ!

なかなか糸を吐かずに場所も決められず、うろうろしていた最後の2匹。繭も、みんなより小さいけれど、よくがんばった!!

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