| 「桜の地図」に導かれ
私は電車に乗ってどこかに出かけることの少ない生活をしているけれど、そんなことでは運動不足になってしまうと思うから、近所はいろいろ歩き回っている。桜が咲くと歩く道は自然と桜の下を選ぶようになって、曲り角ごとにちょっと遠くまで目をやって、「そうそう、あそこにも一本、桜の木があった」という感じで、そっちに折れ曲がる。
桜の木は見えていることもあるし、見えていなくてただ憶えで曲がることもあるが、それでもけっこう外れない。一年前の桜を憶えているということなのだろうか、それとも葉っぱになってもそれなりにチェックしているということなのだろうか。
一年前、ずうっと、「桜、桜……」と意識して歩いていたわけでもないのにどこかの家の庭に咲いていた桜をいちいち憶えているところがおもしろい。頭の中に「桜の地図」ができているみたいだと思う。地図は季節が過ぎるとあっさり消えてしまうけれど、一年後にはまた戻ってくる。
******************************
ほさかさんのがのってるよーーって新小4年生のまゆまゆといっしょに読みました。
「わたしの頭の中には犬の地図があるんだ」と言うまゆまゆには学校から家に帰ってくる道でどこにどんな犬がいるのかわかってるって。それに導かれてるのか、ふつうなら15分のところを1時間半くらいかけて帰ってきます。
ほさかさんたら、小学生にも読めちゃうこーんな易しい優しいコラムが書けるんだあ!
|