[1]
どうぞよろしくお願いします。
投稿者:枡野浩一
これから皆さんの作品を拝見して、
あれこれアドバイスしていきます。
一応、
皆さんの作品はあらかじめまとめて見せてもらったんだけど、
うーん……。
正直、
「何を表現したいのかよくわからない作品」
「よくわかるけどつまらない作品」
が多いかなあ……。
たとえば俵万智『サラダ記念日』は、
私が18歳の頃にブームになったんだけど、
当時は、
「うまい!」「おもしろい!」「自分には真似できない!」
という感想を持ちました。
あれから時が流れ、
『サラダ記念日』をふまえたいろんな短歌が出てきて、
枡野浩一もデビューし、
加藤千恵や佐藤真由美まで出てきた今、
『サラダ記念日』の歌を
当時と同じようにおもしろがるのは、
無理だと思う。
現代語のみでつくられた短歌、
というのを私は追求していて、
そういう短歌をたくさん読んできました。
投稿作品も辟易するほど目にしました。
そんな私が「その短歌はつまらない」と思った時、
その思いには、
「もう見覚えがあるよ……」
といったニュアンスが含まれています。
たとえ枡野浩一の短歌に匹敵する
完成度の短歌をだれかがつくったとしても、
そんなのは枡野浩一が昔つくったものと
似てるってことだから、
つまらない。
その先の歌が見たいのです。
*
というわけで、
のっけから、
志は高く……。
どうぞよろしくお願いします。
[2]
自己紹介
投稿者:奥田与利子
函館市在住、24歳、奥田与利子です。
団体職員してます。
大学では日本語学を専攻してました。
ちなみに卒論では「人」「者」「人間」について
その用法を比較してました。
日常生活にはほとんど役に立たないおもろい研究です。
*
枡野さんの短歌は「ますの。」から。
だから、結構最近です。
出会ってから一週間くらいのうちに、
本屋を回って他の歌集も手に入れました。
*
「私の短歌って無責任だなぁ」と思うようになりました。
自分の世界の中で、読む人なんか関係なくつくって、
いざ見てもらうときには読み手にすごく頼っている。
「伝えたい」とか「わかってほしい」っていう苦労とか
努力は放棄している。
これは日常生活でも言えるかもしれないです。
***
短歌をつくるようになったのは4年前。
その頃は、俵万智さんがお手本でした。
日本語、ことば好きの延長でこれまでやってきました。
恥ずかしながら処女作です。
●太陽の光をすべて独り占め輝く波を掴みに走る
あぁ、なんだかさっぱりわからないですね。
この頃から上達したのかさえわからない。
でもいいんです。努力も苦労もしてこなかったから。
これからです。伸びまっせ。
枡野さん、みなさん、よろしくお願い致します。
[3]あれ、もうはじまってるんですか?これ?
投稿者:丹生谷歩美
丹生谷歩美(にゅうのやあゆみ)と申します。
カメラ販売店で働いて毎日毎日、
お客さんの電池変えたり、
故障の相談受けたりして暮らしてます。
週6日勤務なので、そこそこ忙しい毎日です。
短歌はあまり、作っているほうではないと思います。
ちょっと嬉しい事があったとき詠むくらいです。
漫画家のさくらももこさんと一日違いの(さくらももこさんは
5月8日生まれ)
明日26才になります。
●学校で情操教育受けました どうぞよろしくおねがいします
(丹生谷歩美)
* * *
今日も仕事行ってきまーす。
[4]でわ、
投稿者:吉見マキ
吉見マキ、仙台在住の19才です。
ちなみに名前は筆名だったりします。
本名とほとんど変わらないのですが、
短歌に対して責任を負う意味で、別な名前にしました。
その名前=短歌、という意味での責任。
現在某大学の一年生です。
一年浪人して入ったため、まわりの若さに押され気味な日々。
情報技術を中心に学んでいます。
でも元は文系だったので、ニセ理系と呼ばれていたり。
短歌は高校二年生のとき、図書館で枡野さんの
「君の鳥は歌を歌える」をジャケ借りしたのがきっかけです。
それ以後枡野さんの著書を読み始め、気づくと自分でも短歌を詠んでいました。
手元にある最古の歌はコチラ。高校二年の時の歌です。
●足元の道を探しているけれど ヒコーキ雲の尾探すみたいで
私の短歌は読者や自分への甘えで成り立っているな、と最近思いました。
誤読の余地のないくらい、強烈な歌を歌えるようになりたいです。
枡野さん、みなさん、どうぞよろしくお願いします。
[5]
自己紹介
投稿者:勝山聡子
遅くなってすいません。
自己紹介します。
名前は勝山聡子です。
東京都在住の美大に通う18歳です。
専攻はメディアアート学科ですが、
メディアアートって何!?と今も思っています。
初めて枡野さんの短歌に出会ったのは
中学3年生のときで、図書館で
「ドレミふぁんくしょんドロップ」と
「てのりくじら」を読みました。
最初は短歌じゃなくて詩集だと思っていたので
後で短歌だと気付いて
こんな短歌もあるんだ!!とカルチャーショックを受けました。
それまで、私は詩を書いていたのですが、
その延長のような感じで
短歌も詠むようになりました。
今までだれにも自作の短歌を見せたことがなかったので
自分のためだけの作品ばかりだったと反省しています。
他の人にも伝わる短歌を
作れるようになりたいと思います。
それでは、枡野さん、みなさんよろしくお願いします。
[6]
昨日は
投稿者:丹生谷歩美
英会話教室がおやすみで、
家に帰ってから自習しました。
●ジョージアに愛の告白されるとき細ゴシックの字幕見えてた
(丹生谷歩美)
[7]字幕
投稿者:枡野浩一
●ジョージアに愛の告白されるとき細ゴシックの字幕見えてた
(丹生谷歩美)
字幕って、
細ゴシックじゃなくて独特の手書き文字じゃない?
最近はゴシックのもあるけど……。
この歌は気分はわかるけど、
シチュエーションがわかりにくい。
どういうことを歌いたかったのか、
普通の文章で説明してみて。
[8]1ヶ月ぶりに、
投稿者:勝山聡子
実家に帰っています。
今、私の心はどちらかというと幸せ寄りです。
こういう時ってインパクトのある言葉が浮かびません。
困った。
そして、枡野さんの短歌より先にあるものがどんな形をしているのか
私にはまだ見えません。
困った。
というか、枡野さんみたいな短歌が作りたいと思ってたんです。
困った。
・・・でも、とりあえず、書きます。
●天国へ行って飛び降り自殺してどこまで落ちるか試してるとこ
(勝山聡子)
[9]……うーん、
枡野浩一
●天国へ行って飛び降り自殺してどこまで落ちるか試してるとこ
(勝山聡子)
気持ちはわかるけど、
ひとりよがりかなあ。
「今、この世で生きているということは、
天国では死んでいるということだ」
みたいなイメージなの?
*
「枡野さんみたいな短歌が作りたい」
というのは、
正直あんまり嬉しくない考えです。
というのは、
もう枡野浩一がいるのだから、
新人は、
そこからスタートが切れるのだから、
せめて加藤千恵くらい図々しく
颯爽と走ってくれないと、
私がいろいろやってきた意味がないと感じて、
がっくりしてしまうのです。
あと、
私は俵万智にふれた時も、
「あ、自分にはとても真似できない……」
と思ったのです。
そう思うことができるほど、
俵万智の功績を見抜く目があったのだと思う。
そして、だからこそ、
そこから一歩踏み出すことができたと自負しています。
たまたま、
縁があって今、
作品を添削する/添削される
という場に集っているのだから、
あんまり根本的なことに躓いてても仕方ないけど、
心のどこかでは、
気にしていてください。私の言ってること。
*
そういえば加藤千恵処女短歌集『ハッピーアイスクリーム』が
中公文庫になったんです。
枡野浩一プロデュース。谷川俊太郎推薦。
買って。
[10]自分らしさ
投稿者:勝山聡子
●天国へ行って飛び降り自殺してどこまで落ちるか試してるとこ
(勝山聡子)
この短歌は、
わざわざ一番高いとこに行って飛んでみたら
ずいぶん長い間落ち続けられるだろうというイメージです。
単純に。
私は、お手本なしでがんばらなければいけないのですね。
自分らしさをもっと出さないといけないのですね。
努力します。
●返却し忘れた雪の降る夢を毎晩見ながら夏が近づく
(勝山聡子)
[11]
お手本なしで
投稿者:枡野浩一
お手本なしでがんばるのではなく、
前例は軽々とこえていてほしいのです。
それは枡野浩一が枡野浩一をこえていくことよりは
たやすいことだと思う。
もともとちがう人間なのだから。
*
抽象的な話をしていても仕方ないので、
具体的な歌に即して話しましょう。
〈ずいぶん長い間落ち続けられるだろうというイメージ〉は、
その歌からは伝わってきません。
そもそも短歌にするには向かない題材かもしれない。
短歌にすることで最も魅力的に見えることだけを
短歌にしてください。
エッセイにしたほうがいいことは、
エッセイにしたほうがいいです。
*
なんというか、歌おうとしていることの中身に、
そもそも魅力を感じない場合、
「てにをは」をいじっても仕方ない気がしてしまうのですが、
皆さんがそれを本気で表現したいのだったら、
私に何を言われようと、
改作案を提示してみてくださいね。
[12]かんたん短歌ってなんて難しいんだろう
投稿者:丹生谷歩美
うーん、道のりは長そうだなぁ・・。
ジョージアに対して、
この人が英語喋ってるから一緒に遊んでるけど、
この性格で日本人だったら友達にはなってないだろうなーと感じていました。
お互いに絶対に気持ちを分かり合ってないのに、
アイワナビーウイズユーと言われても、
まるで今まで見た映画の一場面を見てるみたいだなー、
日本語の字幕をつけるとしたら
「はなれたくない」だろうなと思うだけでした。
こんな人間関係良くないよね・・。
●「この人となんで友達なんだろう」重症なのでもうやめました
(丹生谷歩美)
私が見るDVDの字幕は、ゴシック体が多いです。
英語の勉強のときは、音声も字幕も英語にしてます。
それでもあまり聞き取れないけど・・。
[13]
「枡野浩一みたいな短歌」
投稿者:枡野浩一
「枡野浩一みたいな短歌」というレベルでも、
書き手に個性があれば、
おもしろい短歌になると思っています。
たとえば私がプロデュースした短歌集『プライベート』
(発行=マーブルトロン、発売=中央公論新社)が評判で、
連載が続々とスタートしている佐藤真由美の短歌は、
表現技術的には枡野の作風とかなりニアミスしてるけど、
本人のキャラクターが強いから、
結果としてちっとも枡野っぽくない。でしょ?
*
丹生谷歩美さんのジョージアの歌は、
そのような気持ちを表現したいなら、
もっと全然別の切り口が必要でしょう。
何度も改作を試みてみて。
●「この人となんで友達なんだろう」重症なのでもうやめました (丹生谷歩美)
という歌になると、
これまたあなたの伝えたいことの核から
遠ざかってない?
●日本人同士だったら友達じゃないって思うジョージアといる
……くらいの、
シンプルな捉え方からスタートして、
少しずつ核心に迫っていくのがいいと思います。
●日本語の字幕が見えた気がしたわ ジョージアからの遠い告白
……とか、そんな感じ?
[14]
幸せなときって、
投稿者:吉見マキ
なんだか半端な歌しかできなくて。
つらかったり、追い込まれてるときのほうが
私は切羽詰って歌ができます。
苦しくて、行き場の無い気持ちが短歌にぶつかる感じ。
というわけで。
●まばたきをする シャッターを切る 君の今をすべてを焼き付けておく
●鳴り続く君だけの音を無視できるほどに強くも弱くもないし
●ときどきは
思い出したり 悲しんだフリしてみたり 笑ってみたり
●あの音が鳴ることもないケイタイをミネストローネの海へ落として
(吉見マキ)
[15]
吉見マキさんは、
投稿者:枡野浩一
うーん、
もっと数撃ってみて……。
●まばたきをする シャッターを切る 君の今をすべてを焼き付けておく
(吉見マキ)
……これは、
1 まばたきをする
2 シャッターを切る
3 君の今をすべてを焼き付けておく
の123が同列に並んでるだけでしょ?
言葉を積み重ねても、それが積み重ねになってない。
●ときどきは
思い出したり 悲しんだフリしてみたり 笑ってみたり
……これも同じ。
1 思い出したり
2 悲しんだフリしてみたり
3 笑ってみたり
ね。同じレベルの123が並んでるだけでしょ?
緊張感がない、というか。
*
ところで、
「返却し忘れた雪」
って、
どういうイメージなの、勝山聡子さん。
[16]
「返却し忘れた雪」っていうのは・・・
投稿者:勝山聡子
説明しないほうがいい気もするんですが・・・
冷凍庫の中で保存されている雪のイメージでした。
カチカチになっちゃって、なんかかわいそうなやつ。
自然の中に返し忘れているという。
わかりづらいですね。
で、その雪がもう一度空から降ってくる夢を見ては
その頃を思い出してるっていう歌だったんです。
でも、別にそういう風に伝わらなくても
いいかなとは思ってたんですが、
これも短歌むきの題材じゃないんですかね。
つぎのは、短歌でいいと思うんですが。
●心臓があなたに会うと痛くなる新種の病気に空気感染?
(勝山聡子)
[17]
「別にそういう風に伝わらなくてもいいかな」
投稿者:枡野浩一
「別にそういう風に伝わらなくてもいいかな」
って、
曖昧な短歌をつくる人は、
みんな思ってるのかな……。
私は常に、
「こういうふうに伝わってほしい」
という、
明確な輪郭を伝えるべく言葉を紡いでいます。
でも結局、
そのとおりには絶対伝わらないの。
それでも明確な輪郭を伝えようとするのです。
最初から
「別にそういう風に伝わらなくてもいいかな」
って書いてたら、
そりゃあ伝わらないでしょう。
読者による「善意の誤読」を期待するのはやめましょう。
あなた自身がよくわかってないイメージを、
読者が勝手に上手にふくらましてくれたとしても、
それはあなたの作品が「読まれている」のとは
ちがうと思う。
いわゆる歌壇では、
私のようなスタンスをとらない歌人のほうが
多いかもしれないけど、
ここでは私が短歌の先生なので、
私のやり方をお話します。
*
●心臓があなたに会うと痛くなる新種の病気に空気感染?
(勝山聡子)
……これは、正直言って、つまらないです。
31文字つかってまで言うことではないと思う。
「あなたに会うと心臓が痛くなる」としか言ってないでしょ。
それを「新種の病気」なんて勿体ぶって表現するのは、
かまととです!
[18]意識してたつもりでも、
投稿者:吉見マキ
同じレベルで言葉をいじってただけだったんですね……。
そりゃあ、数撃っても当たるわけがないや……。
●始めから終わりばかりを気にしてた君の明日になりたかったのに
●あえて今 あなたの言葉で言ってあげる「君は私の悪い見本だ」
(吉見マキ)
こちらは改作。
●たとえあと少しの未来に紛れても君の全てをすくってあげる
(吉見マキ)
改作前は「まばたきをする シャッターを〜」でした。
言いたいことは同じなんですけども……。
変わり過ぎかもしれません。
●君があと少しの未来に紛れてもこの手で全てをすくってあげる
(吉見マキ)
う〜ん……。
やたら「君」ばかり出てくる私の短歌。
お恥ずかしや……。
さらに改作。
●始めから終わりばかりを気にしてた君の明日になりたかったのに
「初め」のほうがいいかもしれません。
「関係のはじめ→始め」のつもりだったのですけど
誤読されやすいかな、と思って。
「二人の時間のはじめ→初め」で。
でも「はじめ」のほうがいいのかなぁ……。
[19]
きょうは、
投稿者:枡野浩一
古本の整理をしました。
たまっていた雑誌をまとめて
深夜やってる古本屋に持っていったら
1600円になったので、
そのお金で
フロア!っていうカフェの
チキンサンドを食べながら、
リリー・フランキーの小説を読んだ。
とっちらかっているけれど、
なんか、しみる小説でした。
短歌は、
日本語が正確に書ける人なら(書けない人も多い……)
だれでもつくれるけれど、
心の水圧みたいものが
いっぱいになってる時にうまれたものだけが、
読者の心を打つのではと、
思っています。
それは文章のうまさとは
まったく別のもの。
妻は、
「あんたと口喧嘩すると、
負けちゃうから、
弁護士さんを頼んだの!」
と怒鳴っていたけれど、
口喧嘩で私が勝つのは、
言葉がうまいからではなく、
私の言動のほうが
筋が通っているからだと、
とても伝えたいけれど、
妻と私のあいだには弁護士さんたちが横たわっていて、
もう伝えられません。
フロア!では、
日本茶を何杯も飲みました。
そんな精神状態の(おセンチな)私には、
どんな歌が届くんだろう。
[20]
傾向から離れていきたい
投稿者:丹生谷歩美
何年か前になるけど、
枡野浩一さんの短歌集
「ドレミふぁんくしょんドロップ」(実業之日本社)を
読んだとき印象に残ってた歌は、
●ビクビクと食うな畜生 ゴミ置き場なんかジャンジャン散らかして食え(枡野浩一)
これだったなぁ。
自信を持って言い切ってるなぁと思いました。
「ビクビク」と「ジャンジャン」の音の感じもいーなー。
ジョージアの歌は、改作中です。
他の切り口がつかめないので、
枡野さんの改作案をものすごく参考にさせていただいてます。
短歌じゃないけど、
リリー・フランキーさんの著書「美女と野球」(河出書房新社)
の中の「アミーゴたちと走った日々」を読んで、
もう二度と読みたくない!!と強がってしまうほど、
リリー・フランキーさんのことを好きになってしまいました。
それももとをただせば枡野浩一さんの
「君の鳥は歌を歌える」(マガジンハウス)
を読んだからってことになってしまうんですけど。
*
●間違えたラブレターなら黒板に貼っておいたと彼に伝えて
(丹生谷歩美)
[21]
「間違えたラブレター」って
投稿者:枡野浩一
何をどう間違えたの?
少し解説してください。
[22]
見えないよー
投稿者:丹生谷歩美
何をどうって問われたら答えられそうにないです・・・。
必要以上に文章を、
漢字に変換してる手紙もらったとき、
ものすごい腹立たしいし、
悲しい気持ちになるので、
それを表現したかったんです。
●美しくなるために日々二十分 屈辱的なポーズをしてる
(丹生谷歩美)
この歌はわかりやすいと思う。
*
「ジョージアの歌」改作案。
●ヒアリング上達させるためだけに好きじゃないけどジョージアといる
●日本語の字幕が見えるジョージアの告白なんてただの教材
●話してる言葉は英語なんだけど心の声はよく聞こえてる
写真撮ったとき、
カメラのシャッタースピードが、
あーちょっと遅くなってるなー
そう感じたら、
電池が消耗してるか、
壊れてるのか、
どっか別のボタン押しちゃったのかなーとか、
せめて三方向ぐらいからは考えるけど、
短歌を詠むときそういうことも、
できてないだろうな・・・。
わーん、泣きそう!
[23]
添削お願いします。
投稿者:奥田与利子
●使い捨てカイロと同じ位置にある君の右手はそれでいいのか?
[24]
泣かないで。
投稿者:枡野浩一
そんなに怖いかしら、あたしって……。
これからはオネエ言葉で話してみるわ。
妻との口喧嘩だって、
いつも最後はあたしが泣いて謝って終わってたのに、
どうして妻に怖がられなくちゃなんないのか、
ちっともわかんないの、あたし。
物理的に行動に制約うけてたのは、あたしのほうなのに。
あたしは妻のこと「あなた」と呼んで、
妻はあたしのこと「あんた」と呼ぶ関係だったのに……。
*
〈必要以上に文章を、
漢字に変換してる手紙もらったとき、
ものすごい腹立たしいし、
悲しい気持ちになる〉
という、
あなたの短文のほうが短歌より魅力的。
そのままを短歌にすればいいのに。
*
●美しくなるために日々二十分 屈辱的なポーズをしてる
(丹生谷歩美)
……この歌は、これでいいでしょう。
「日々」はほんとは「毎日」と書きたいところですが、
まあ、許容範囲。
*
●ヒアリング上達させるためだけに好きじゃないけどジョージアといる
(丹生谷歩美)
……とまで言ってしまっては嘘なのでは?
あとね、
正しくは、
「ヒアリング上達させるためだけに好きになったというわけ
じゃないけどジョージアといる」
と書くべきなのに、
「になったというわけ」を無理に略してるわね。
だから意味が通じにくいのよ。
●日本語の字幕が見えるジョージアの告白なんてただの教材
(丹生谷歩美)
……これも言いすぎてない?
「ただの教材」とまで言ってしまっていいの?
●話してる言葉は英語なんだけど心の声はよく聞こえてる
(丹生谷歩美)
……これは平凡な切り口。
あと、
シチュエーションが全然わかんないわ、これだと。
くじけず、別の角度から書いてみて!
*
●使い捨てカイロと同じ位置にある君の右手はそれでいいのか?
(奥田与利子)
……この歌は、わるくないと思うわ。
ただ、シチュエーションは説明不足かしら。
つまり、
男の右手が女のからだの大切なところに触れてしまってる、
ってことなの?
このままだと、
自分のからだに自分の手が触れてるのかな、
と読む人もいるわよ。
もうひと工夫!
[25] 枡野先生、
投稿者:保坂和志
オネエ言葉って、
普通の言葉より、ねちねち責めてる感じがするんですけど、
それって、わたしがオカマのオネエ言葉を怖いからでしょうか。
それにしても、みなさん、
先生の言葉遣いがどうであれ、
そんなことに負けずに次々出してください。
打たれ弱いのは、
打たれ弱い自分がかわいいと思っているからなんだよ。
でも、短歌に限らず、
表現の道は、打たれることからしか始まらないだよ。
そういうことに神経が磨耗したあとに、
本当のちゃんとした繊細な感覚が出てくるものなんです。
だから、
どんどん出してください。
[26]あたしは最近、
投稿者:枡野浩一
オネエ言葉で話すと安らぐの。
だけど某文庫編集部から解説たのまれて、
オネエ言葉で原稿書いたら没になったのよ!
渾身の原稿だったのに!!
それはね、
没にした女性編集者の中に、
おかまへの偏見があるからだと思うの。
*
これだけはわかってほしいんだけど、
あたし、
いくら短歌のことボロクソに言ってても、
作者の人格まで否定してるわけじゃないのよ?
この短歌添削の企画、
「添削してほしい」という希望者は20名以上いたの。
その中で選ばれた4名なんだから。
選んだ基準は、
「可能性を感じるかどうか」。
期待してるのよ!
[27]
行けるところまで
投稿者:吉見マキ
<表現の道は、打たれることからしか始まらない
<選んだ基準は、
<「可能性を感じるかどうか」。
泣きそうだったけど、
今の自分をやる気立たせるには十分過ぎるぐらいの、二つの言葉。
勘違いでも、空回りでも、やれるとこまでやってみます。
●曖昧を言い訳にしてきた僕の逃げ場はまぶたの中にすらない
(吉見マキ)
[28]
吉見さんは、
投稿者:枡野浩一
今までつくった歌で、
友達にほめられたやつとかはないの?
[29]絶対に言えない!
投稿者:丹生谷歩美
何冊か「枡野浩一」さんの本を読んでて、、
この人は実際に会ったら、
神経質でねちねちした性格じゃないのかなー
って予想してたの。
近頃、掲示板でやりとりするようになって、
どう感じてるかってことは、
絶対に、絶対に言えないわーーーーーーーーっ!!
私、普段の仕事のお休みも、ほとんどないし、
その合い間に短歌を考えるのってすっごく大変。
だけど、この場で添削してもらえるなんて、
めちゃくちゃ運がいい!
ラッキー!
あれ、なんか楽しくなってきちゃった!
●まっピンクの
カバンを持って
走ってる
楽しい方が
あたしの道だ (加藤千恵)
今日も仕事だー。
[30]
INトーキョー お久しぶりです・・・
投稿者:勝山聡子
なんか、いつの間にか枡野さんのキャラが変わってますね。
余談ですが、私、
本物のおかまの友達が欲しいんです。
一緒に遊んだりしたら楽しそうだから。
かわいい子いたら誰か紹介して下さい。 笑
地元で遊びまくってる間に
ここの書き込みもだいぶ増えてしまって、
まだじっくり読んでないのですが
とりあえず、NHKのデジタルふれあい広場に行ってこないと
学校のレポートが書けないので
帰ってきたらまた来ます。
あ、一つ短歌をおいていきます。
●新聞紙丸めて覗いた
まだ君が何者なのかは透けて見えない
(勝山聡子)
[31]
神経質でねちねち!
投稿者:枡野浩一
いるわよねー、そういう人。
短歌なんかやってる人は全員そう。あたし以外。
●新聞紙丸めて覗いた
まだ君が何者なのかは透けて見えない
(勝山聡子)
……これはねえ、
新聞紙を丸めて覗く前から、
そんな道具で「君が何者なのか」は見えっこない、
ってことが読者にも作者にもわかりきってるから、
共感するのは難しいわねー。
少々さわやかにコメントしてみたわ。
*
ようやく私の本性が伝わってきたところみたいだけど、
そろそろ、この場も、
「しめくくり」を考えなければならない時期に来ているみたい。
これだけは聞いておきたい、
ということはないですか?
この歌だけは仕上げたい、
という歌はないですか?
*
なんか私、
「つまらない」とか
文句ばっかり言ってて申しわけなかったですが、
世の中の「読者」というやつは、
私なんかよりもっと徹底的に冷淡です。
ねちねちしないかわりに、
あっさりあなたの作品を見捨てて去っていきますよ。
*
私はたしかに神経質で執念深いのですが、
それは繊細で情熱的と言いかえることも可能だと
自分では思っています。
自分の資質を
プラスの形で活かすことができるよう、
皆さんもぜひ、
自分の資質に自覚的になってください。
[32]
友達がほめてくれた歌は、
投稿者:吉見マキ
●初めから終わりばかりを気にしてた君の明日になりたかったのに
●あの音が鳴ることもないケイタイをミネストローネの海へ落として
●カタカナの長い名前の髪の色 君の「いいね」を聞くための色
(吉見マキ)
の三首です。
最後の歌は最近の染髪剤の名前ってやたら長いなぁ……と思って。
オリーブマッドグリーンとか、覚えてもいられない名前なのに。
一番の上の歌は現在の自分のことです。
終わりが怖くて踏み出せない自分がいます。
結局は、私は全てに対しての甘えで成り立たせようとしているのかも……。
[33]
吉見マキさんの歌。
投稿者:枡野浩一
●初めから終わりばかりを気にしてた君の明日になりたかったのに
(吉見マキ)
……これは、
甘いフレーズではあるけれども、
後半部分は「あり」だと思う。
この後半を活かすためには、
もっと別の前半が必要。
あなたはいつも前半と後半が同じレベルになってしまう、
というか、
同じレベルのことを何度も念を押して言いすぎていると思う。
●あの音が鳴ることもないケイタイをミネストローネの海へ落として
……これはねえ、
センチメンタルすぎるかなあ。
「ミネストローネの海」なんていう言葉の入った作品、
山田詠美が選考委員してる文学賞に応募してごらん、
罵詈雑言の海に突き落とされるよ。
私の短歌にも、天野慶の短歌にも、
ユーミンの歌にも出てくるけど、
「あの」という言葉が出てきたら、
おセンチになってるな、
と自覚してください。
●カタカナの長い名前の髪の色 君の「いいね」を聞くための色
(吉見マキ)
……これも前半と後半が近すぎるというか……。
書き方の工夫の問題かなあ。
染髪剤の名前の長さを表現したいなら、
具体的に、その名前を出したほうがいいかもよ。
あと、
サラダ記念日の時代じゃないんだから、
君の「いいね」は期待しないほうがいいよ。
[34]
枡野浩一様と関係者の皆様へ
投稿者:丹生谷歩美
面識もないまま「神経質でねちねちしてる人」と発言したこと
枡野浩一様と関係者の皆様に一人の書き手として
心よりお詫び申し上げます。
公開掲示板からの参加ということに
もうすこし自覚を持つべきでした。
今晩23時を過ぎてからもう一度お話させてください。
本当に申し訳ありませんでした。
[35]
そこまで、おわびするほどのことじゃないよ。
投稿者:枡野浩一
自覚してないことを指摘されたわけでもないし、
腹は立てていません。
腹を立てたときは「腹が立ちました」と正直に書きます。
私は事実を指摘されても傷つかないタイプみたい。
私が傷つくのは「嘘をつかれた時」です。
ほんとは似合わない服を着てるのに
「似合う」とか心にもないこと言われると傷つく。
「似合わないよ」と正直に言ってもらって、
さらに似合う服をおしえてもらったりすると感謝感激。
そういう意味では、
裏表のない、
さっぱりした性格かも。ほんと。
それより、
時間が限られてるんだから、
短歌のこと話してください。
「改作してみて」と提案したのに、
なかなか改作が届かないから歯がゆいです。
アドバイスがわかりにくい?
*
ところで、
今週の私はちょっと慌ただしいのです。
あしたと、しあさって、
自分の卒業した東京都小平市立小平第十五小学校に行って、
6年生の子供たちに短歌をおしえてきます。
NHKの「ようこそ先輩」という番組の撮影なんです。
その合間に別のテレビ番組の
ナレーション録音があり、
連載のしめきりがあり(2本)、
さらに某誌の取材を受ける予定で、
加藤千恵『ハッピーアイスクリーム』(中公文庫)の
文庫版の発売祝いまであるのです。
この掲示板はこまめに見てます。
皆さんも忙しいでしょうが、
ご健闘ください!
[36]アドバイスは、
投稿者:丹生谷歩美
ものすごくわかりやすいですよ。枡野さんのアドバイスがないと
多分進まない、私。
おもいっきり助詞と文節から入っていくというか、
そればっかり考えるくせがあるみたいです。
具体的な名詞選びも下手だし、
もう全部同じ視点からの短歌ばっかり。
ちょっと皮肉を言う、やつ。
「センス」が何かはわかるけど、
「切り口」の概念がつかめてないですよ。
この企画に入ってからは、
読む人を裏切るパターンのことをよく考えてました。
それがほどほどにできるようになってから、
改作案を提示していこうと思ってました。
じゃないと企画の進行具合に追いつかないかなとか、
こだわってたのはこっちです。
あと(余計なことばっかりはなしてるけど)
枡野さんが欲しいのは何かなとか。これが全体の演出かなとか。
[37]
っいぃぃぃぃぃぃぃ!(驚くときの口癖)
投稿者:奥田与利子
そっかぁ。あたりまえだけど、終わりがあるんですよね。
引越ししてる場合じゃなかった……。
私、結構忙しい気でいたんですけど、枡野さんはもっと
忙しい中添削してくださっているんですよね。
感謝の短歌目白押しとかしたいなぁ(願望)
なんて、終わりが見えてきたから言えるのかな?
「使い捨てカイロ〜」はどうしたら場面がわかるか、
もう少しアドバイスがほしいです。
こんな要求もアリですか?
それから、ついでにもう一首お願いします。
●再会は「あっ」と言う間の三時間「あっ」で三年を語りつくした
あとおまけの短歌。
こういうどうでもいいのは楽にできるんですけどね。
●プーンという音を合図に果し合い狙い狙われている蚊と私
[38]
ジョージアの歌 進行具合
投稿者:丹生谷歩美
●ジョージアのことは好きではないけれど英語のためにいっしょにいるわ
●話してる言葉はちがう私たちだけど兄弟みたいな感じ
●話してる言葉は英語なんだけど京子ちゃんより気持ちはわかる
●ジョージアとエッチするときオーイエって言ってる自分めちゃくちゃキモい
(丹生谷歩美)
ここらへんから、砕いていこうと思ってました。
わかってんだよ、もっと視点を引いていかないと
角度が変わらない。けど、それは時間がかかりそう。
* * *
●内側に入りすぎてた私たち 離れることもできずに泣いた
(丹生谷歩美)
伝えたいことというか、自分の考えの基本になっているのは
この歌だけど、出すほどのものではないし、
自分だけが知ってればいい歌と思う。
* * *
●「後悔をしたら心が痛すぎて、打撲しそう」軽く言えてる
もうちょっと短歌出させてください。
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